1960年代末から1970年代初めにかけて西ドイツに登場した実験的バンド群、およびその音楽をさす一般名詞である。クラウト(=酢漬けキャベツ)とは、イギリス人が第一次世界大戦ごろから使いはじめた、ドイツ人に対する蔑称である。当初は軽蔑の意味を込めて用いられていたが、現在ではその音楽の質の高さから賞賛の意味を込めて使われている。転機は1990年ごろで、それまで良識的なメディアではおもにジャーマン・プログレッシブ・ロック(ジャーマン・プログレ)、ジャーマン・エレクトロニック・ミュージックという言葉が使われていた。