InBlog Logo

若山富三郎 Tomisaburo Wakayama

DATE : 2016-06-06 11:23:36
若山富三郎 Tomisaburo Wakayama
わかやまとみさぶろう
本名は奥村勝(おくむらまさる)。別名は城健三朗(じょうけんざぶろう)。東京府東京市深川区(現・東京都江東区)出身。映画・テレビドラマ・演劇で幅広い役柄を演じ、特に殺陣に関しては当代随一の名手と評された。父は長唄三味線の杵屋勝東治、弟に勝新太郎、息子は若山騎一郎、前妻は藤原礼子。
幼少の頃より勝とともに長唄の修行を始めるが専念せず、旧制日大三中在学中は一年生を三回落第するほど素行に問題があった。しかし一方では柔道に熱中して、師範(伍段)を目指していたという。1949年、20歳のときに長唄の和歌山富十郎に弟子入りし、芸名を若山 富三郎とした。1954年に新東宝からスカウト、演技経験のない新人としては破格の高給と、運転手付きの車での送迎を約束させた上で入社を決める。
1955年に『忍術児雷也』でデビュー。『人形佐七捕物帖』シリーズなどの時代劇に主演。1958年には野村胡堂の原作『銭形平次 捕物控』を初めてテレビ時代劇化した『銭形平次 捕物控』(KRテレビ)に主演。新東宝が経営不振に陥ると1959年に東映へ移籍し、新東宝時代同様に『人形佐七捕物帖』シリーズで主演した他、多くの脇役もこなす。
数多い時代劇俳優の中にあって殺陣が最もすぐれた俳優と評され、千葉真一は峰打ちの殺陣を若山から教わるなど、「若山先生から殺陣を本格的に教わり、ある意味(若山先生は)僕の師匠」、「尊敬してる」と語っている。若山は千葉が1970年に設立したジャパンアクションクラブ (JAC ) の結成式にも駆けつけてお祝いをしていた。弟の勝新太郎も「殺陣はお兄ちゃんにかなわない」と証言している。勝の代表作である『座頭市シリーズ』でも『続・座頭市物語』(1962年)、『座頭市千両首』(1964年)の2作品に出演している。『続』では過去の因縁から市(笠間の市太)と反目する実兄・渚の与四郎役、『千両首』では剣客・仙場十四郎役で、どちらも勝と迫力ある殺陣を演じている。

男前リスト

Writer : 原田芳雄

どうもどうも 映画スター男前リストです。