「ヌン活」とは何か、日本で広がるアフタヌーンティー文化の今
2026.07.25
「ヌン活」とアフタヌーンティー文化の進化
日本国内におけるアフタヌーンティー文化は、1970年代の紅茶輸入自由化を契機に徐々に広がりを見せてきた。当時からアフタヌーンティーは特別な楽しみとして少しずつ浸透していたが、本格的なブームが到来したのは2020年以降である。この時期に、「アフタヌーンティー活動」の略称として誕生した「ヌン活」という言葉が広く認知されるようになった。
「ヌン活」の人気の背景には、昼間に楽しめること、アルコールを伴わないこと、一人でも参加しやすいスタイルがある。これらの特徴が、2020年代のライフスタイルと最適に合致し、多くの人々がアフタヌーンティーに興味を持つようになった。2022年には「ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語に選出され、広く覚えられる存在になった。
若年層を中心に広がる「ヌン活」
特に若い女性を中心に人気を博しており、ホテルやカフェで楽しんだアフタヌーンティーの様子をSNS、特にInstagramに投稿するケースが増加している。このトレンドがさらなる人気拡大を促進しており、店舗の魅力や新たなメニューの提供が、今後のアフタヌーンティー市場を活性化させる要因となっている。
2025〜2026年、アフタヌーンティー文化のさらなる発展
現在、東京都内ではアフタヌーンティーを楽しめる多くのホテルが存在し、ANAインターコンチネンタルホテル東京の「アトリウムラウンジ」や、ストリングスホテル東京インターコンチネンタル(品川)の「チャイナシャドー」などが高い支持を得ている。これらのホテルでは、特に魅力的なテーマやコラボレーションイベントが展開されている。
特筆すべきは、2025年10月に開業予定のJWマリオット・ホテル東京での、韓国の人気グループTWICEとのコラボレーションアフタヌーンティーである。このように新たな魅力を追求する取り組みが、アフタヌーンティー文化の進化を助けている。
また、東京エディション虎ノ門ではアートディレクター・吉田ユニとのコラボレーションにより、「ホテルの中にあるもうひとつのホテル」をテーマにしたアフタヌーンティーを展開している。さらに、2026年1月21日以降には「ストロベリー キャビア エディション アフタヌーンティー」の提供も予定されており、多彩なメニューが用意されることが期待される。
新たなスポット「LAPIS BLEU TOKYO」の登場
2025年12月には、東京・有楽町に新しいスポット「LAPIS BLEU TOKYO」がオープンする予定で、ここでもパティシエこだわりのアフタヌーンティーが楽しめるという。季節ごとにテーマを変えた限定プランの展開も増えてきており、びわ湖大津プリンスホテルでは2025年8月から「Halloween Afternoon Tea」を販売する予定である。ハロウィンやクリスマスなどの季節イベントに合わせた企画は、消費者の興味を引く重要な要素となっている。
価格帯と予約の重要性
アフタヌーンティーの価格帯は平日で9,400円、土日祝で9,800円程度から始まり、グラスシャンパン付きのプランでは13,000円程度まで幅広く展開されている。このため、どのプランに参加するかを選ぶ際には、事前にしっかりと計画を立てることが求められる。
人気ホテルのプランは予約必須であり、特に土日は早く埋まりやすいため、事前の計画的な予約が推奨される。こうした現象は、インバウンド需要の高まりによるもので、ホテル業界全体の客室単価が上昇している背景も見逃せない。ビジネスホテルの客室単価は、2021年同期の6,180円から2025年同期には1万3,930円へと125.5%も上昇しており、これによって高付加価値なサービスへの移行が進んでいる。
まとめ
現在のアフタヌーンティー文化は、「ヌン活」という言葉とともに盛り上がりを見せており、特に東京都内では多くのホテルがその発展に寄与している。2025年以降の新たなスポットや季節限定イベントが、より多くの人々にアフタヌーンティーを楽しんでもらうきっかけとなるだろう。今後、この文化がどのように進化していくのか、引き続き注目していきたい。